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クリープショー4話エピソード2「リディア・レインのパートナー」はグレッグ・ニコテロが脚本を担当。
クリープショーシリーズは、ウォーキング・デッドシリーズでお馴染みのグレッグ・ニコテロが製作総指揮を務めていますが、ニコテロ自身が全ての作品を手掛けているしているわけではありません。
今回ニコテロが監督を務めているのは
- 1話エピソード1 「灰色のかたまり」
- 2話エピソード2 「指」
脚本を担当したのは
- 4話エピソード2 「リディア・レインのパートナー」
この3エピソードに主に関わりました。
今日ご紹介するのはニコテロが脚本を書いた第4話エピソード2「リディア・レインのパートナー」です。
敏腕社長リディア・レインと、そのパートナーセリアは会社での昇進話を巡って口論に。カップルの喧嘩は思わぬ不幸な事故を招くことになります。
今回のエピソードはかなりホラー要素満載で、ホラー・オカルト好きさんには持ってこいのエピソードではないでしょうか。
さすがニコテロ!という、人間の内面を描くリアリティとおどろおどろしいホラーを存分に堪能できるはず。
では、あらすじやネタバレ、感想をたっぷり紹介していきます。
監督作品のネタバレもどうぞ。
クリープショー 第4話2/2 リディア・レインのパートナー あらすじ
高層ビルにオフィスを構える役員室にリディア・レイン(トリシア・エルファー)は二人の男女(トムとセリア)を呼んだ。
どちらかをCFO(最高財務責任者)に任命するようだ。
リディアが選んだのはトム(マイケル・シャラバ)だった。喜んだトムは妻に報告するため役員室を出ていく。
セリア(ダニエル・リン)とリディアは公私ともに“パートナー”。能力が高く、恋人でもある自分をCFOに選ぶと信じていたセリアは激昂する。口論となり、ついカッとなったリディアはセリアを殴ってしまう。
社員への暴行を警察とマスコミに公表すると脅すセリア。
セリアを止めようとさらにもみ合ってるうちに、セリアを突き飛ばしてしまう。その弾みで、テーブルの上にあったトロフィーがセリアの頭に刺さり、セリアは死んでしまう。
リディアは証拠を隠滅する為にセリアの死体を椅子に載せ、階下まで運ぶことにした。
夜なので、オフィスに社員は数人しかいない。エレベータ前で一人の部下と遭遇し、驚いたリディアは咄嗟にセリアを奥の部屋に隠す。
部下を帰らせ、セリアを隠した部屋に入ると、彼女の目が開いていた。驚いたリディアだが、そっとセリアの目を閉じエレベーターに乗りこむ。
1階に下りる途中で、大きな地震が発生。その影響でエレベーターは停止してしまう。非常ボタンの前にセリアの死体があるため押せず、携帯も圏外だ。
なんとかして扉を開けるが、外に出られる状況ではない。セリアが据わる椅子に乗り天井を開けるが、その拍子に椅子が動いてリディアは落下し、気絶する。
金曜日午前3時
リディアが目を覚ますとセリアの目はまた開いていた。セリアの目を閉じると今度は口が開く。
電気トラブルなのかエレベーターが急降下する。幸いケガもなく無事なリディア。そこに消防からの無線が入る。
ふいに目をやると再びセリアの目が開いていた。
非常ボタンを押そうとするとそれを阻むようにボタンの隣に移動しているセリア。
土曜日午後8時
再び気を失ったリディアが目を覚ますと、セリアの目はまた開いていた。
見るたびにセリアの態勢は変わり、頭に突き刺さったはずのトロフィーが出てくる。
それは“ウーマン・オブ・ザ・イヤー”のトロフィーだった。
「このトロフィーはアンタには相応しくない」とリディアが言うと、セリアの目は睨んでいるような表情に変わる。セリアにリディアが近寄るとトロフィーによって開いた頭の穴から手が出てきて、リディアの首を絞める。
何とか逃れたリディアはエレベーターの扉を開けると下に落下した影響で、外への出口が扉の上部にわずかにできている。リディアは身体を乗り出し足から脱出しようとするが、セリアに頭を捕まれる。エレベーターのワイヤーが切れそうになり、さらに下に落ちそうなエレベーター。
リディアの脱出を阻むセリアは頭を離さず、そのままエレベーターは落下した。
救助隊が到着すると、セリアがリディアの首を抱えていた。
セリアの表情は笑みを浮かべていた。
感想1 リディアとセリアは“パートナー”。
女性同士のリディアとセリアの2人ですが、お互いに愛し合う“パートナー”でした。
会社の重役にトムを選んだリディア。
CFOになるとスイス勤務になる事ため、セリアと遠距離になるのが嫌だったリディアはトムを選びました。
また、リディアは、セリアが自分の近くにいれば金銭的にも援助でき二人の時間も取れると説得。
セリアは会社でのし上がるためにリディアを利用していたのでしょう。重役に選ばれなかったことで暴言吐きまくってましたね。
本当の愛を信じていたリディアと、自らの昇進の為だったセリア。リディアのスマホの待ち受けのセリアとのツーショットが悲しい。
感想2 セリアの復讐劇が恐ろしすぎてこのシーンだけ異次元のホラー感。
偶然の事故で死んでしまったセリア。
その後起きた地震や停電、それに伴うエレベーターの故障。これらは全てセリアが復讐するために起こした出来事なのでは?
とすら思ってしまいます。
幾度となく目を開け、非常ボタンを押させないように移動したり、見るたびに態勢を変えたり、遂には頭から手を出してリディアの首を絞めたりw
もうなんでもありのやりたい放題。
最後には脱出を図るリディアの頭をつかみ、落ちていくエレベーターに挟まれリディアは死亡。
それまで睨みつけるような表情をしていたセリアもリディアの首を抱えて満足したかのように笑みを浮かべていました。
クリープショー4話「案山子」「リディア・レインのパートナー」まとめ
クリープショー第4話エピソード1「案山子」では、妻に先立たれた男が悲しみを紛らわすべく作った案山子がなぜか人殺しの化け物になり、男は自らの命をもって責任を取ったにも関わらずハリー少年の手によって再び人殺しの道具にされてしまう、というなんとも虚しい話でした。
男はちゃんと責任を取るなら自分が死ぬ前に案山子を破壊するべきでしたね。
エピソード2「リディア・レインのパートナー」では、リディア・レインがパートナーセリアとの揉み合いの末、事故死で死体を隠しながら移動する、という隠ぺい工作は「古畑任三郎」で似たような話があったのを思い出しました。
もちろん頭から手が出てきたりなんてことは古畑にはありませんが。
セリアの目がちょくちょく開いてたのはホラーっぽくて怖かったけど、途中で頭からトロフィーと手が出てきたところで一気にクリープショーらしくなりましたねw
4話はこれでおしまい。
hulu版クリープショーも残り2話で4エピソード。
楽しんでいきましょう!
クリープショー DVDやグッズもあるよ。
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