『未成年裁判』は、2022年2月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズです。
非英語圏でのグローバル視聴時間ランキングで一位に輝いたことから、韓国ドラマの中でも特に注目を集めています。
今回はそんな『未成年裁判』の第10話感想レビューをお届けします。
\『未成年裁判』第9話の感想レビューはこちらから/
Contents
『未成年裁判』前回のあらすじ
身体を酷使したせいで倒れたウンソク(キム・ヘス)。
テジュ(キム・ムヨル)は、今回の事件の加害者インジュン(チョン・セヒョ)が、過去にレンガを落として人を殺めていたことを知る。
実は、その事件の担当はナ部長(イ・ジョンウン)であり、亡くなったのはウンソクの息子だった。
証拠がなくインジュンは保護事件扱いになっていたが、ウンソクは彼が自白している音声データを入手。
証拠として使えない音声データの代わりに、ウンソクはドライブレコーダーの映像を証拠として追加調査を決定した。
その直後、事件にもう1人の少年ペク・ドヒョン(キム・ギュンハ)が関わっていたらしいことが判明したのだった。
『未成年裁判』第10話あらすじ
忌避申立書により、ナ部長は、ウンソクがレンガ事件の被害者の母親であることを知る。
敵討ちのつもりかとウンソクを問い詰めるナ部長。
そんな部長に、ウンソクは“ナ部長の判決が間違っていた”と真っ向から言い放つ。
「彼らは“法ってちょろいもんだ”と学んだんです。落としたレンガがある家族をどれだけめちゃくちゃにしたのか教えるのが私たちの努めでした。」と。
その後、事件の担当を外されたウンソクは、事件に関わっているというペク・ドヒョンの調査を始める。
ヨンファ地方裁判所で担当した家出少女たちに聞き込みをし、ドヒョンが美人局やその他の犯罪にも関わっていることを知ったウンソク。
ウンソクはアジトの情報を手に入れ、室内を物色する。
そこにドヒョンが帰ってきた。
ドヒョンとの揉み合いの末、ウンソクは肩をナイフで刺されてしまう。
警察が到着し事なきを得たが、ウンソクはその脚で裁判所へと向かい、ナ部長に「今回の事件は氷山の一角である」ことを告げる。
後日、ファン・インジュンの法廷に参考人としてドヒョンがやって来た。
主審のナ部長は、収監されている2人が「犯行は4人によるもの」だと主張したことを述べ、彼らが持っていたドヒョンのスマホデータを証拠として挙げた。
それにより、2人は検察に逆送されることが決定する。
後日、ウンソクの懲戒委員会が開かれた。
今後について聞かれたウンソクは、「中立を保ち、以前とは異なる認識で非行少年たちを裁く」と宣言する。
そして、捨てられなかった息子の写真を燃やし、「さようなら」と呟くのだった。
感想レビュー1:「なぜそこまで使命感がないんですか?」上司にもド直球のウンソク。
忌避申立書が届いたことで、ナ部長はウンソクを呼びつける。
敵討ちのために担当を志願したのかと言う部長に対し、ウンソクはかつての部長の判決が間違っていたと言い放った。
さらには、部長のスピード重視主義を批判し、最後には「なぜそこまで使命感がないんですか?」と詰め寄ったのだった。
これまで様々な人に歯に衣着せぬ言い方をしてきたウンソクですが、今回のは特別強烈でしたね。
私、こんな風に部下に言われたら立ち直れません。笑
ナ部長も、激怒してウンソクを追い払います…が、自身も思うところはあったのでしょう。
最後にはウンソクの言葉を噛み締め、法廷で謝罪しています。
最後までウンソクはブレませんでしたね!
感想レビュー2:陰でウンソクをサポートするカン部長。
ウンソクが懲戒委員会に向かおうとすると、その部屋からナ部長がちょうど出てくるところだった。
訝しむウンソク。
実は、ナ部長はウンソクの処分が重くならないよう口添えをしていた。
懲戒委員会が始まる前、ナ部長は、カン元部長(イ・ソンミン)に呼び出されていた。
そこで「うちの子に力を貸してもらえませんか」
とお願いされていたのだ。
まさかのカン部長出演でちょっとテンションが上がったのは私だけでしょうか?
なんだか、あの事件以来カン部長が物凄く良い人ですよね…。
ところで最後、カン部長がナ部長に対し「グニ」と呼びかけるシーンがありましたね。
もしやこの2人、同期だったり?
そこで折れてフォローするナ部長も、結局のところ良い人やん、と思います。
感想レビュー3:息子に別れを告げるウンソクの心中は…
ドヒョンが逆送されることが決まり、家の中の箱を開けるウンソク。
そこには、息子の思い出の品が詰まっていた。
ウンソクはそれをひとつひとつ眺め涙を流す。
そして、ヨンファを去ることが決まると、ウンソクは息子の写真を炎の中へと投げ入れた。
「さようなら、私の息子」という一言を残して。
ずっと、開封しないまま置いてあった箱。
入っていたのは、やっぱり息子さんの遺品だったんですね…。
ウンソクが直接裁いた訳ではない。
けれど、インジュンとドヒョンが罰を受けることになって本当に良かったです…!
息子さんが戻ってこないのは辛いのですが、ウンソクもこれでやっと“息子はもういないんだ”という現実に向き合うことができたのだろうと思います。
この行動には、自分の決意を息子に伝えるという意味もあったのかもしれません。
『未成年裁判』第10話まとめ
未成年裁判、最終話では性的暴行事件の結末が描かれました。
この作品全体を通して、次はどうなるのか?一体過去に何があったのか?とわくわくが止まりませんでした。
展開が予測できる王道ながら、ついそのストーリー展開に引き込まれてしまう構成となってきましたね。
実は私、韓国ドラマを観るのはこれが初めてだったのですが、韓国にはこんなドラマもあることに驚きを覚えています。
どうしても恋愛ものが多いイメージだったので…。
苦手意識をなくしてくれたこの作品にはそういう意味でも感謝ですね。
ストーリーとしては、自分が母親ということもありなかなか胸に刺さる内容でした。
“誰でも被害者になりうる”ウンソクの言葉で、より子どもたちを大切にしたいと感じています。
それでは、今回はこのお話で終了となります。
またどこかでお会いしましょう!
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