『未成年裁判』は、2022年2月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズです。
非英語圏でのグローバル視聴時間ランキングで一位に輝いたことから、韓国ドラマの中でも特に注目を集めています。
今回はそんな『未成年裁判』の第8話感想レビューをお届けします。
\『未成年裁判』第7話の感想レビューはこちらから/
Contents
『未成年裁判』前回のあらすじ
事件隠蔽をなかったことにして、尚も裁判を続けようとするカン部長(イ・ソンミン)。
ウンソク(キム・ヘス)は、シヌ(キム・ジュノ)から自白を取りカン部長の関与を報告する。
部長が政界への進出を望んでいたのは、少年法を改正するためだった。
日頃から裁判に真摯に向き合い、誰よりも公正であった彼だが、最後に手段を誤ってしまったのだ。
裁判所を去る時になって初めて、部長が自分の恩人だと気づくテジュ(キム・ムヨル)。
その後、ヨンファ地方裁判所では無免許交通事件を扱うことに。
主犯はドソク(ソン・ドクホ)。
ドソクが意識不明となり、裁判ではドソク側と同乗者たちの主張が食い違う。
時を同じくして、ナ・グニ(イ・ジョンウン)が部長判事として就任したのだった。
『未成年裁判』第8話あらすじ
ドソクが植物状態となり、悲しみに暮れるテジュ。
そんな中、新しい部長判事ナ・グニが着任する。
彼女はウンソクとテジュに向けて、「無能なのは許せるけど生意気なのは許せない」と暗にウンソクを牽制。
無免許交通事件はウンソクが担当することに。
ウンソクが止めたにもかかわらずテジュが捜査を行い、2人はナ部長から大目玉を食らってしまう。
ドソクの母親は、息子が同乗者たちに常日頃から暴力を受けており、運転も無理矢理させられたのだと主張する。
しかし、同乗者たちのSNSは削除されており、証拠は何もない状態だった。
そんな中、顔を隠した女子高生が裁判所に“ドソク事件資料”と書かれたUSBを届けにくる。
確認すると、そこには同乗者たちに暴力を受けているドソクの姿が映っていた。
同乗者のうちの1人ミジュ(チョン・スビン)にウンソクが確認すると、データを届けたのは彼女で、ドソクは彼女の盗撮画像を消してもらうために彼らの言いなりになっていたのだという。
しかし証言は非公式であり、証拠として扱うことはできなかった。
その後、事件の被害者が死亡したことにより、ウンソクは逆送致を行う。
ミジュが証言するのを待とうとするウンソクとテジュ。
それに対し、ナ部長は迅速な判決を重視。この事件を保護事件とすることを決めたのだった。
判決後、同乗者たちが喜ぶ中、ミジュは1人ドソクを思い泣き崩れる。
納得できないテジュに、「法は被害者を守ってくれるわけじゃない」と告げるウンソク。
次の日、集団性的事件の資料が届く。
その加害者の写真を目にした瞬間、ウンソクはパニックで気を失ってしまったのだった。
感想レビュー1:新部長は曲者⁉︎目をつけられるウンソク。
新しい部長が着任し、ウンソクとテジュはナ・グニとミーティングを行う。
「民主的にやりましょう」「分担はこれまで通りでいいわ」と友好的な態度を見せた一方で、「私、無能なのは許せるけど生意気なのは許せないの。気をつけて。」とウンソクに言い放つ。
部屋を出たウンソクは、「完全に睨まれてる」と頭を抱えるのだった。
“部長判事を追い出した”と噂になっているくらいですから、こうなりますよね…。
ウンソクは最初からかなりやりにくい状態。
カン部長もウンソクを怒鳴り散らしてはいましたが、根底の考え方がウンソクやテジュと似ていたため、彼らの行動を大目に見ていたところがありました。
今後は何かにつけてこの部長判事が立ちはだかってきそう。
ちなみに、前回ウンソクがナ部長を知っているような描写がありましたが、あれは気のせい…?
今回触れられなさすぎて実は戸惑っています。
感想レビュー2:「私はベストを尽くしてる」ウンソクとテジュの信頼関係。
ウンソクが止めたにもかかわらず、“ドソクが事件を起こすような人物でない”と信じていたテジュは独自に調査を行う。
調査がバレてウンソクに叱られるテジュだが、「このままで終わらせるつもりですか?」と逆に問いかけた。
それを聞き、「事件をこのまま終わらせるとは言ってない。あなたが調査しなくても、私はベストを尽くしてる。」と返すウンソク。
テジュは素直に引き下がったのだった。
ここ、注目するようなシーンではないかもしれないんですが…私はすごくじーんときてしまいました。
悉く他人を突き放そうとしてきたウンソクが、テジュに対してはほんの少し信頼を置いているのかな?と感じています。
そもそも、この2人、根っこにある考え方は近いものがあるな、とも思っていて。
2人ともなんだかんだお人好しという。
テジュが素直に引き下がったのも、ウンソクならしっかりやってくれると分かっているからですよね。
こういうバディ感、私は大好物です。笑
感想レビュー3:ドソクが犯罪を犯した理由を知ろうとするテジュ。
ドソクの母親は、息子が同乗者たちにイジメを受けていたと話す。
しかし、ドソクはテコンドーの有段者で、俄には信じられない話だった。
更に、更生施設の面談にも暫く顔を出していなかったという。
そんな時、テジュの捜査により、レンタカー屋にはドソクの他にもう1人少女がついてきていたことが判明する。
テジュの捜査も無駄ではありませんでした!
ドソクは、テジュにとって最も思い入れのある少年犯の1人。
犯罪を犯したことを心から反省し、テジュに感謝し、真っ当に生きようとしていた少年だったようです。
そんなドソクに、テジュは自分(とカン部長)を重ねていたのでしょう。
そんなドソクが自分本位な理由で犯罪を犯すはずがない!と信じられるのがテジュの良いところでもあり悪いところでもあります。
今回に至っては、真の被害者はドソクではなく、轢かれたお父さんですからね…。
そこをしっかり叱るウンソク。
この2人、ますます良いコンビになってきたのでは?
『未成年裁判』第8話まとめ
未成年裁判、第8話では無免許交通事件と結末と新部長ナ・グニの登場が描かれました。
うーん、ナ部長はなかなか強敵!
淡々と物事を進めていくタイプというか、あまり被害者に感情移入しない人なんですね。
ウンソクやテジュとはこれからも真っ向から対立しそう。
彼女が着任した結果、今回は誰も裁かれない結末となってしまいました。
被害者の奥さんの気持ちを考えると無念でもう見ていられなかったです…。
しかもドソクも植物状態という後味の悪さ。
これまではウンソクがズバッと厳しく判決を下してきただけに残念ですね。
そして、最後にはこれまたウンソクの過去に関係がありそうな人物が!
ウンソクの前に謎の男性が現れてからずーっと焦らされているのでそろそろ待ちきれなくなってきました。
普段から鉄仮面のウンソクがあんなに動揺するなんて余程の出来事だと推測しますが…真実はどうなのでしょう?
未成年裁判、第9話も注目です!
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