『未成年裁判』は、2022年2月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズです。
非英語圏でのグローバル視聴時間ランキングで一位に輝いたことから、韓国ドラマの中でも特に注目を集めています。
今回はそんな『未成年裁判』の第9話感想レビューをお届けします。
\『未成年裁判』第8話の感想レビューはこちらから/
Contents
『未成年裁判』前回のあらすじ
ヨンファ地方裁判所の部長判事として、ナ・グニ(イ・ジョンウン)が着任。
「無能なのは許せるけど生意気なのは許せない」という彼女のポリシーを持つナ部長。
ウンソク(キム・ヘス)とテジュ(キム・ムヨル)は勝手な行動により大目玉をくらう。
未成年交通事件では、主犯のドソク(ソン・ドクホ)が同乗者らに日頃から暴力を受けていたことが発覚。
しかし、同乗者のミジュ(チョン・スビン)から公的に証言を得ることができない。
そんな中被害者の男性が死亡してしまい、ウンソクが検察へ逆送するも、ナ部長により裁判を保護事件として扱うことが決定する。
そして、次の事件は“集団性的暴行事件”。
その加害者をみた瞬間、ウンソクは気を失い倒れてしまったのだった。
『未成年裁判』第9話あらすじ
ウンソクが倒れたのは体を酷使し過ぎたせいだった。
ウンソクの家族に連絡を取ろうとしたテジュは、緊急連絡先や親族欄がすべて空欄であること、家の中に生活感がないことに違和感を覚える。
調べるうちに、性的事件の加害者のうちの1人、ファン・インジュン(チョン・セヒョ)が過去、レンガを落として人を殺めたが、ナ部長により保護事件として扱われていたことを知る。
今回の事件で、加害少年3人のうち2人は証拠が検出されたが、残りの1人インジュンは無罪を主張し保護事件になっていた。
ウンソクはインジュンが自白している音声データを入手。
被害者の父親が録音したもので、父親がインジュンの言い分に耐えきれず暴力を振るい、脅迫による強要自白ということで証拠として扱うことができなかったのだ。
実は、インジュンの落としたレンガによって亡くなったのはウンソクの息子。
それからというもの、彼女は鉄の仮面を被り、ひたすら少年犯たちを裁き続けてきたのだ。
裁判では、インジュンは一貫して関与を否定。
しかし、事件当日に近くに停まっていた車のドライブレコーダーに映像が残っており、彼の主張が虚偽と判断され、追加調査を行うこととなった。
一息ついたのも束の間、加害者たちが3人ではなく4人であり、その1人はインジュンと同じくレンガ事件に関わっていたペク・ドヒョン(キム・ギュンハ)だと判明。
時を同じくして、ウンソクのかつての姑が裁判所に怒鳴り込んでくる。
「他人に預けて、あんたが孫を殺したようなもの」「あんたが死ねばよかったのよ」と捲し立てる姑の元から立ち去ったウンソクは、思わずその場で座り込んだのだった。
感想レビュー1:ウンソクが抱えていた心の傷。
暫くは退院できないと言われたにもかかわらず、家に帰ってきたウンソク。
付き添ったテジュは、彼女の部屋に荷解きされていない荷物があることに驚く。
冷蔵庫を開けても、水しか入っていない状態だった。
まだ症状が良くないウンソクは、テジュが去るのを待たずに眠ってしまう。
栄養失調に睡眠不足に…とまさに不健康の極みのような生活をして倒れてしまったウンソクですが、ここまでとは思いませんでしたよね…。
それだけ5年前の事件はウンソクに癒えない傷を残したということでしょう。
たったの5年で我が子への思いが消えるわけありません…。
これまで、ウンソクはどんな気持ちで少年犯たちを裁いてきたのでしょうか?
特に、第1話で出てきた小学生殺人事件での少年犯たちの様子は反省の色もない、酷いものでした。
もしかしたら、ウンソクは自分の憎しみを表に出さないよう、ポーカーフェイスを装っているのかも…?
感想レビュー2:報復?それとも妥当な判決?
インジュンは法廷で、「普段から先輩に暴行を受けていた」「逆らえなかった」「2人を止めた」「性的暴行は許せない」と主張する。
それを聞き、「嘘の証言は不利になるわよ」と告げるウンソク。
その後、警察からドライブレコーダーの映像が証拠として提出される。
そこには、2人と一緒に犯行に及ぶインジュンの姿が映っていた。
これを受け、ウンソクは追加調査の実施と検察への逆送の可能性を宣言したのだった。
憎き相手に対してウンソクがどのような判決を下すのか?とドキドキしながら見ていました。
が、ウンソクはウンソクで一安心です。
あくまで法に則って、証拠を集め、少年犯が嘘をついていることを証明する。
見ていて気持ちいいシーンでした。
もう一つの懸念点は、レンガ事件に関わったもう1人がこの事件にも関わっているらしいということ。
なにやら厄介な臭いがしますが、ウンソクは彼も裁くことができるのでしょうか?
感想レビュー3:「無視するなら思い知らせてやる」メッセージの主は…
審理を終えたウンソクの元に、1人の女性が駆け寄ってきたかと思うと、女性はウンソクにいきなり平手打ちを喰らわせた。
「裁判所ですよ」と言うウンソクを無視して感情のままウンソクを責め立てる。
ウンソクは、思わずその場から離れて座り込んだのだった。
元夫の態度を見ても、ウンソクを恨んでいるという感じがしなかったんですよね。
男性がウンソクの元夫だと判明した後の違和感はこれか!と。(恥ずかしながら攻撃的なメッセージの存在を忘れていました)
どうやら、ウンソクは姑にたいそう嫌われているようです。全ては嫁のせい!というやつですね。
日本でも実際にこんな人いそうでなんとも言えない気持ちになりました。
しかも、元夫の情けなさと言ったら…。
「あなたに何ができるの?」と言われて無言になるようじゃ、あんな強烈な母親を止められやしませんよ。
ウンソク、離婚して正解だと思います…。
『未成年裁判』第9話まとめ
未成年裁判、第9話ではウンソクの過去が描かれました。
今回は内容が特に濃かったですね。
大体予想していたのですが、やっぱりウンソクの子どもは亡くなっていました。
同じ子持ちとして辛過ぎ…。
しかも、犯人は明確な殺人の意思を持っていた訳じゃなく、“誰かに当たったら死ぬだろうけど、まぁいいか”みたいな軽い気持ちで犯行を行い、かつ保護事件扱いになってしまっています。
怒りの向けどころが分からず、ウンソクがあのような状態になってしまったのも納得。
ナ部長も、今と同じように“スピード勝負”で事件を片付けてしまったのでしょうね。
しかしまぁ、ウンソクの姑はなかなか強烈でした。
典型的な「私の息子が不幸なのは全て嫁のせいだ!」な人ですよね。
職場にまでくるのはさすがに迷惑すぎます…。あんな人が自分と姑だったらと思うと吐きそう。笑
さて、次回は最終話。
ウンソクは事件の関係者全てを裁くことはできるのか?注目ですね!
\おススメのキム・ヘス/