過去にタイムスリップ!第2弾ヴィンテージスーツリメイク対決の続きです。これまでにない『使える素材は課題服のみ』というミッションに挑んだ出場者たち。今回は各メンバーの作品評価と順位をレビューしていきます!
\今夜9時 #ソーイングビー/
【コート対決】
参加者たちに課されたのは
・昔の裁縫技術を使うこと
・適切な生地を調達してくること
引き続き、今回も昔のスタイルに挑戦。
好みのデザインでコート作りに挑みます!「#ソーイング・ビー」#Eテレ
2月20日(木)午後9時https://t.co/5o2d5LwObV— NHK Eテレ編集部 (@nhk_Etele) February 20, 2020
番組内容
イギリス全土から集められた出場者が、アマチュアいちの裁縫名人の座をかけて次々と課せられる難題に挑む。
英BBCで放送された、裁縫バトル番組「ソーイング・ビー」の日本語版。
放送時間
- 毎週木曜日21:00~放送中
- 再放送毎週水曜日12:25~※地域によって異なる可能性があります。
今回の見どころ
過去にタイムスリップ企画第2弾、ヴィンテージメンズスーツのリメイクを終えた出場者たち。限られた短い制限時間の中で分厚い生地の縫製に挑みました。3本勝負の作品の総評で脱落者が決まるコンテストの2本目となる今回。
1本目1930年代のブラウス対決の1位はヘザー、5位はデビッドでしたが、これまでのバトルでは3本勝負で1つだけ1位を獲っても総合点で脱落したメンバーもいるので誰が落ちてもおかしくありません。
リメイクが得意だと言うタマラとチネロ、苦手だと言っていたヘザー、リンダ、デビッド。得意な人とそうでない人にはっきり分かれるテーマであるリメイクの課題は、縫製の技術以外にもメンバーたちの創意工夫に注目です。
課題内容
制限時間は1時間30分。古着の男性もののスーツを当時のミシンを使ってリメイクし、ちゃんと着られるレディースの服にします。
Feels right to be sewing with this machine today.... thinking of my mum ❤️ pic.twitter.com/MoOYaqCRja
— Lynda L (@SigningStitcher) March 15, 2015
ヴィンテージスーツリメイク審査のポイント
- 仕立ての技術(縫製に使えるのは課題に選んだスーツ1着のみ)
- 使用する布の分量
- デザイン
- マネキンへのフィット感
順位
1位 チネロ
- グレーに細い白色のストライプが入ったスーツを選択。
- タイトフィットの細身のワンピースにリメイク。
「オーダーメイドの服みたいに襟に特徴のあるワンピースにします。形を残さず全く新しいものにします。いつものように自由にやるわ。」と楽しそうなチネロ。
元々のスーツのジャケットを持ち上げて向きをズラしたように縫製したデザイン。スーツの片方の襟はマネキンの首元に沿って弧を描いてワンピースの大きな丸い襟にし、胸の下にジャケットのポケット部にくるよう配置、スーツのボタンはセンターで留められるように縫製。スーツの上下を使用しました。
評価内容
- 良かった点 とても独創的。シルエットが美しい。元々のスーツの襟が後ろにきていてボタンホールが首の後ろにあるのが面白い。袖を取って5分袖に作り直したのが良い。ズボンもうまく使っている(切り開いてから縫い合わせてタイトスカートにしていました)。
- 良くなかった点 コメントなし
得意分野はフィット感。
2位 リンダ
- 明るめのグレーの無地のスーツを選択。
- エプロンスカートにリメイク。
スーツのパンツの下半分を使用してエプロン型のスカートを作ります。制作途中で「もう少し生地を利用したほうがいいかも…。」と方向転換してジャケットを裁断し、エプロンの肩紐に使用しました。
「学校の制服だったジャンパースカートが大きくて気に入らなかったから勝手に裁断して小さく改造したことを思い出すわ。」と元ヤンみたいな発言をするリンダが印象的でした(どんな感想だw)。
評価内容
- 良かった点 とても目を引くデザイン。縫い目がまっすぐ入っている。肩紐のボタンにループを付けたのが良い。
- 良くなかった点 コメントなし
3位 ヘザー
- 紺色の無地のスーツを選択。
- チューブトップにリメイク。
シンプルなチューブトップを作ります。デザインのポイントとして服の後ろにダーツを入れて長さを変えます。縫製はとても丁寧でシンプルな中にも完成度の高さが伺えました。
評価内容
- 良かった点 実際に着られるデザインと完成度の高さ。マネキンにぴったりフィットしている。
- 良くなかった点 リメイクとしては極めてシンプルで単純。
I love a bit of pattern matching ..... pic.twitter.com/kP1UBktrwG
— Heather Jacks (@heatherjacks9) January 10, 2020
プライベートはシンプルとは無縁のご様子。
4位 デビッド
- 光沢のある黒色のスーツ。
- ミニ丈のタキシードワンピースにリメイク。
「スーツの雰囲気を残したデザインにしたい。頭のなかにイメージはあるんだけど形にするのが難しい。」と試行錯誤しながら作業していくデビッド。
仕事でスーツを着るからハサミを入れるのは抵抗があるんだ、と言っていました(でも一人だけ手でビリビリに破いていたけどねw司会のクローディア・ウィンクルマンにも「みんなもっと丁寧に扱ってるわよ~!」って激しく突っ込まれていましたねw)。
残り15分で、前面は完成したものの後ろはマネキンに固定するためにつけられたようなウエスト部分に少し布があるだけの貧坊っちゃまくんを想起させるスタイルだったのでどうなることかと思いましたがそこは対して突っ込まれておらず、良かったね。
評価内容
- 良かった点 ダーツで胸に丸みを出している。良く縫えていてマネキンにも合っている。大胆なリメイク。
- 良くなかった点 スーツっぽさが残ってしまっている。
5位 タマラ
- チャコールグレーの無地のスーツを選択。
- ホルターネックのタキシードドレスにリメイク。
パッとイメージが思い浮かんだのか順調に作業を進めていたタマラ。スーツのジャケットを後ろ前にし、肩の部分を大胆にカットしてホルターネックを作ります。そこに袖で作った飾りをフリルのように首元にあしらった独創的なデザイン。
後ろ前なので、背中が背広のフロント部分をそのままにV字に大きく開いたタキシードドレスを作りました。
評価内容
- 良かった点 大胆に仕立て直したデザイン。
- 良くなかった点 マネキンにフィットしていなくて今にも脱げてしまいそう。一見大きく変えたようだがジャケットを反対にしただけ。
時に独創的すぎるタマラのクリエイティビティ。
まとめ
リメイクを得意とするタマラとチネロでしたが今回は天と地の結果になりましたね…。海外ドラマちゃん的!素敵デザイン賞(突然の受賞者発表をお許しくださいw)はタマラのタキシードドレスだったけどね~。
ジャケットをひっくり返すアイディアも良かったし、胸元のフリルも可愛かったよ。まあでもフィット感は確かにかなり微妙だったかな。あらゆるものが四方八方から見えちゃいそうなフロントデザインだった…。
そしてやはりリメイクの課題では『劇的に変える』ことが求められるのでスーツのイメージから脱却できなかったデビッドとタマラが低評価となりました。デビッドはスーツっぽさを狙ったんだけど、そうじゃないのよおおお~~!!(誰ww)作りたいものを作るのではなく、求められているもの(が何かを咀嚼して)を形にするのがコンテストの真髄。そう確信いたしましたよ。
上手にこの状況をクリアしてきたのはリンダとヘザー。やはり年の功でしょうか?!(たぶん年齢的にはリンダ→ヘザー→デビッドorタマラ→チネロだと思われます。海外ドラマちゃん的見た目年齢予想。)
リンダは制作作業の中盤で「もっと布を使ったほうがいいかも。」と機転を利かせていたのが功を奏したかな。実際、出場メンバーがいないときに審査員のメイが「スーツは使い甲斐がある、よく考えて作れば全部(の生地とパーツを)リサイクルできるわ。」と言っていたから布をたくさん使うのが正解だと思ったよ。
ヘザーはリメイクでは毎回順位が振るわないし本人も苦手意識があるようなのでシンプルなデザインだけど仕立ての良さで勝負に出た感じ。
たとえ審査員のポイントを網羅できなくても、正確なフィット感と丁寧なソーイングを完璧にこなすほうに掛けたんじゃないかな~。縫製の技術が良いのに落とされた人はこれまでいないしね。
リンダ以外はみんなデザイン性を持たせるためにダーツを入れて見た目を良くしようとしていたのも印象的。布面積が多いからと言ってやっぱりスーツ1着のみしか使えないっていうのが今課題の鬼門でしたね。リメイク服作りっていうとパーツやら布やらで装飾するのが醍醐味だったりするしね。
海外ドラマちゃんは無類のビジュー好きなので、リメイクするならスパンコールとかスワロフスキーとかたくさんつけたいな~。
もはや新しい服を購入したほうが安いという気まずい事実ww
さて次回は過去にタイムスリップ!最終課題、『昔ながらのコート対決』をレビューしていきます。次回の作品評価ののちついに脱落者が決定します。
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