メイドの手帖は実話?第1話あらすじネタバレ感想。アレックスに立ちはだかる困難。

『メイドの手帖』は、2021年10月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズ。

同シリーズ史上最も成功したと言われる『クイーンズ・ギャンビット』を上回る初月ビューポイントを獲得したことで話題を呼んでいます。

\クイーンズ・ギャンビット第1話感想はこちらから/



『メイドの手帖』は実話?原作はある?

貧困と孤独の中で必死に生き抜くシングルマザーを描いた『メイドの手帖』。

一話一話があまりにリアルに描かれ、実話なのでは?と感じた方も多いと思います。

原作はステファニー・ランド著の『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』。

シングルマザーの著者が貧困と偏見と重労働の中で自らの解放を叶える自伝的作品をベースにして作られたドラマが『メイドの手帖』なんです。

この回顧録は全米ベストセラーとなり、あのバラク・オバマ氏も絶賛。映像化されたことで更に注目が集まっています。


 

 

海外ドラマちゃん
2019年オバマ推薦図書にもラインナップされています。

今回はそんな大注目ドラマ『メイドの手帖』第1話の感想レビューをお届けします!

メイドの手帖 第1話「1ドルストア」あらすじ

ある晩、アレックス・ラッセル(マーガレット・クアリー)は娘のマディ(レイラ・ネバエ・ウィテット)を連れて家を飛び出した。
理由は酒に酔った夫のショーン・ボイド(ニック・ロビンソン)から昨晩精神的暴力を受けたためだった。
しかし、生活費の全てを夫に頼っていたアレックスは、お金がなくその日の宿にも困る状態。
翌日、政府の支援を得ようとするも現状受けられる支援はないと言われてしまう。
アレックスは、そこで紹介された地元の清掃会社“バリューメイド”の面接を受けるため母のポーラ(アンディ・マクダウェル)にマディを預けることに。
会社に赴くと、今から仕事だと告げられるアレックス。
母に連絡するが話を聞いてもらえず、不安を抱えながら仕事先の大豪邸に。仕事先でアレックスは、道に迷い30分遅刻した挙句、仕事中に倒れてしまうなど失態続き。
更に母親がマディの面倒を見られずショーンを呼んだことでアレックスは再び自宅へと戻ることになった。
優しく迎え入れる夫を跳ね除け再びマディを連れ家を出るアレックス。
道中、客先からクレームが入ったとの連絡を受け娘の相手をできずにいると、癇癪を起こしたマディが大事にしていた人形“シュマリエル”を窓から投げ捨てる。
アレックスは路駐して人形を探しにいく羽目に。
不運にも、アレックスが車を離れている間、駐車中の車に他の車が激突。
マディは無事だったものの、路駐禁止の罰金とレッカー代を支払うこと、そしてすぐに迎えを呼ぶよう告げられる。
アレックスが呼んだのは父親のハンク(ビリー・バーク)。
既に別の家庭を持つ父の家には泊まれない。心配する父に嘘をつき、フェリー乗り場まで連れて行ってもらったアレックスは、待合所でマディを抱え途方に暮れるのだった。

感想レビュー1 超ブラック⁉︎な会社“バリューメイド”。

紹介された“離職率の高い”会社に向かうアレックス。
辿り着いたのは会社とは思えない手書きの看板が付いた小屋のような場所だった。
中に入ると、責任者らしき女性がアレックスをいきなり捲し立てる。

 

はい、もうこの時点で嫌な予感しかしませんよね。

福祉施設の職員の態度もあまり良いものとは言えませんでしたが、事前に“離職率が高い”と教えてくれただけマシかもしれません。

矢継ぎ早に質問され、労働条件を告げられるアレックス。
時給一律12ドル(当時の最低賃金?)であること、制服代は初回の給料から差し引くこと、清掃用具は実費で購入すること、ガソリン代も実費であること、就労証明は試用期間だから今は出せないということ。
しかも、今からすぐに離れ島での仕事だと言われてしまう。

 

かなり可哀想な条件ですが、働く場所のアテがないアレックスは黙って呑むしかありません。

実際、どこでも弱いものが更に搾取されるという状況にあるのでしょうね…。

感想レビュー2 困った時、頼りになるのは母親?

マディを面接に連れて行くわけにもいかず、母親のポーラに預けることにしたアレックス。
しかし、家には知らない男が住んでいて「この家は借りた」と言う。
転々とした末に見つけたのはキャンピングカーの側で絵画や彫刻を並べて自己満足に浸る母親の姿だった。

 

私の場合、もしこんな状況になれば(ならないと信じていますが)頼りにするのはやっぱり実の母親だと思います。アレックスの場合はそうではないんですね。

言動から、一目見ただけでちょっとおかしな人であることは分かります。

その後、アレックスが電話をかけても全く話を聞こうとせず、電話に出られなかったことを責め立て、更にはマディを心配するアレックスに対し、自分の恋人?が目的なんでしょうと言い出す始末です。

私でも、この母親には我が子を預けようとは到底思えません…。下手したら命の危険もありますからね。

感想レビュー3 孤独なアレックス。反省の色を見せる夫に対し…

一度帰宅したアレックスを迎え入れたのは、優しい夫だった。
ショーンは、一切怒ることなく、「あの時は酔っていた」「禁酒会に行ってきた」「話し合おう」とアレックスに語りかける。
しかし、アレックスは暴力を受けた時のことが忘れられない。
アレックスにとって何よりも許せないのは、投げつけた食器のガラス片が娘を傷つけていたかもしれないことだった。

 

家庭内暴力を振るう人ほど、“普段は優しい”ってよく聞きますよね。

例え一度きりだったとしても、「また暴力を振るわれるかもしれない」「自分だけでなく、娘にまで被害が及んだら?」と考えると、例え孤独だとしても家を出るという選択肢しかなかったのも頷けます。

母親として、娘を守らなければならないという気持ち。

そしてショーンの優しさに絆されなかったアレックスの強さには尊敬の念すら覚えます…。

あんなに優しく語りかけられたら、つい「一度くらい大目に見ても」となってしまいそうですよね。

メイドの手帖第1話『1ドルストア』まとめ

メイドの手帖、第1話ではアレックスの置かれた状況が描かれました。

観ていて、思わず胸が苦しくなる展開で…私が母親ということもあるのでしょうか。

タイトルから想像していたよりずっと重く、そして現在も続く社会問題にフォーカスした物語のようです。

今のところアレックスの周囲にマトモな人は実父と友人だけのような…?

その父親にも迷惑をかけまいと(?)何も話さないアレックス。彼女がどうか最後には報われますように…!

波乱が続く予感のメイドの手帖、第2話もお楽しみに。

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