アウトブレイク感染拡大7話49日目あらすじネタバレ感想。残酷な命の選別。


2020年最新のウイルス感染症をテーマにした『アウトブレイク-感染拡大-』は、

新型コロナウイルスが世界的に大流行する直前のタイミングで公開され、「予言ドラマ」と話題の海外ドラマです。

今日はアウトブレイク-感染拡大-第7話「感染49日目」のあらすじと感想を書いて行きます!

第3話は「感染27日目」、第4話は「感染30日目」、第5話は「感染35日目」、第6話は「感染38日目」。

猛威を振るう新型コロナウイルスCoVAにより、誰もが翻弄され狂わされていく様子から目が離せないです。

『アウトブレイク-感染拡大-』の総評やキャスト紹介はこちら。



アウトブレイク-感染拡大- 第6話では…

治療薬であるGS―49を投与したクロエ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)の容体が良くなったことからアンヌ=マリー(ジュリー・ルブレトン)はローラン・ドゥメール公安大臣(ギョーム・シール)に特例承認を要求し、承認されることになった。

しかし、GS―49はまだ12本しか確保ができていなく、病院は医療崩壊寸前であった。

グザヴィエ(ローラン・ルメール)は快方に向かったものの、フランソワーズ・デュフール(エヴ・ランドリー)にもCoVAの症状が出始めていた。

 

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アウトブレイク-感染拡大- 第7話 あらすじ

インタビューにおいてアンヌ=マリー(ジュリー・ルブレトン)はウコン茶がCoVAに有効であり、水道水も危ないというデマ情報を否定する。

また、マスクの不足を否定する。一方で、エヴリーヌ看護師(サンドリーヌ・ビッソン)はマスクを大量に盗んでいた。

 クロエ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)は体調が良くなり家に帰ってきたが、フランソワーズ(エヴ・ランドリー)は入院して危篤状態だった。

会議では感染源の動物の特定を進めていた。ドバイからラクダを発生源とする説も出るが、結論はでない。

ガドボワ(カトリーヌ・セナール)がGS―49を届けるが、12人の被験者は20人の患者から無作為に選ぶ必要があるという。

ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ベリュベ)は病院で隔離されていた。

マルスラン(エドゥアール・B・ラロック)が被験者に選ばれたのにも関わらず、ローラン・ドゥメール公安大臣(ギョーム・シール)は地位を餌にビュイ医師(マニ・ソレイマンルー)にフランソワーズと被験者の交代を申しでる。

ネッリ・カジュリク(ナンシー・サンダース)がグザヴィエの家に行くが、フェレットは逃げてしまった後だった。

警官を連れてペットショップ店に向かうが、脱税の件と勘違いした店主に居留守を使われてしまう。

プロム当日の日、アンヌ=マリーの仕事の電話を聞いたサブリナはプロムに行くのが不安なり、行かないことにした。

投薬の結果、12人中8人のウイルスが減少しているが、フランソワーズは死んでしまう。

大臣は自分の手で被験者リストから抜いたマルスランの黄色いカルテを見て後悔をする。

サブリナの友達のジュリエット(マドレーヌ・ブレ=トランブレー)は祖母の家に疎開する。

感想レビュー1 新薬の投与開始。生々しいランダム抽出と治験患者を選んだ結果。

新薬の臨床試験をする際に、使われたのはランダム化比較試験(RCT)という方法だった。

2019年にノーベル賞を取ったほど医療業界でも有効とされている実証方法である。

ランダム化比較試験(ランダムかひかくしけん、RCT:Randomized Controlled Trial)とは、評価のバイアス(偏り)を避け、客観的に治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法である。根拠に基づく医療(EBM:evidence-based medicine)において、このランダム化比較試験を複数集め解析したメタアナリシスに次ぐ、根拠の質の高い研究手法である。主に医療分野で用いられているが、経済学においても取り入れられている。

私でも聞いたことがある手法だけれど、選ぶ時にはこんなにも生々しいものなのかと思った。

アンヌ=マリーは20枚の患者カルテから患者群を選んでいた。

たまたま自分が選んだリストによって患者の生死が決まってしまうなんて、たまったもんじゃないと思う。

しかし、ガドボワが言うように、何をもって投与する患者を選べばいいのかと言う話にもなってくる。

人種で、性別、年齢、目が青いから?年齢だったら32歳は良くて33歳はダメ?

常に倫理観とも向き合いながら対策を進めなくてはならない、現場のアンヌ=マリーたちには頭が下がる一方だ。

 

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感想レビュー2 アンヌ=マリーの長年の友達までにも浸透するデマ情報。正しい情報を選び取ることも感染拡大防止の1つ。

アンヌ=マリーの友達で、娘たちも友達のママ友もデマ情報に侵されていた。

水道水は飲まないようにミネラル水の備蓄をしたと得意げに話し、CoVAのことをイヌイット・ウイルスと言及する。

それにはアンヌ=マリーも頭を抱えてしまう。

後で詳しく話しましょうと声をかけていたけれど、分かってもらえたのかは謎である。

ウイルス対策の第一人者であるアンヌ=マリーと近い位置にいる人でさえ、CoVAに関して本当の情報を得られないでいた。

会見であんなにアンヌ=マリーが正しい情報を伝えているのに、全くそれを見ていないのか。まずは周りの人達が正しい情報を選び取る、選球眼が必要だと思った。

 

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感想レビュー3 CoVAの恐ろしさを過剰に感じてしまっているサブリナ。感染を軽視する人がいる一方、恐怖を感じすぎてしまう人もいる。

父や母に協力してもらえなくても、あんなにプロムを楽しみにしていたサブリナ。

母親のアンヌ=マリーが電話でCoVA対策について話しているのを聞いて、人一倍CoVAに恐怖を抱いてしまった。

感染症の専門家である母が大丈夫だと言って、一生に一度だから行くように勧めるのに、サブリナは命も一つだと言って家に引きこもる。

このように、深刻にならない人々も問題だが、過剰に反応してしまう人々も、さらに混乱を招いてしまうのだと思った。

アンヌ=マリーの友達の件もそうだが、あまりにも第一線で働いている専門家が近くに良すぎると、感覚は麻痺してしまうのかもしれない。

また、この状況下で家族にケアをしてもらえないサブリナの孤独も作用してしまっているのかもしれない。

 

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アウトブレイク-感染拡大- 第7話 感想レビューまとめ

どんどん患者が死んでいって歯止めが効かないと思われていたCoVAだが、新薬であるGS―49が承認され、病院に追加で供給されることになる。

しかし、患者に対して薬の数は足らず、全ての患者の命を救える訳ではなかった。

ここでも倫理観や自分の感情と戦わなくてはならないアンヌ=マリー。

体力的にも厳しいだろうに、もう尊敬するしかない。

大臣と言う強権を発動し、命の選別をしたローランの行く末に注目。

孤軍奮闘するアンヌ=マリーが新薬承認までこぎつけた一方で、大臣は権力により命の操作をしてしまったとも言える。

そのことに苦悩することになるのだけれど、自業自得ではないだろうか。

結果、2人を死なせてしまい、パートナーのパスカルにもそのことを打ち明けられない。

このような状況だと咄嗟の判断が自身にも後悔を残してしまうことがあるのだと思った。

 

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