クイーンズ・ギャンビット1話あらすじネタバレ感想。チェスの才能と薬物。

 

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『クイーンズ・ギャンビット』は、Netflixで配信されているネットフリックスオリジナルシリーズの海外ドラマ。

実はこのドラマ、今、最も注目すべき作品なのです!


2020年10月から配信が始まったばかりなのですが、瞬く間にNetflixリミッテドシリーズの最高視聴率を記録。

また、名だたる有名ドラマシリーズを抑えて、全米視聴率ストリーミング部門でも1位を獲得するという快挙を達成しています。

 

チェスの天才“ベス”ことエリザベス・ハーモンの軌跡を描いた本作。

ベスがその才能を開花させたのは彼女のたぐいまれなる天才性か、はたまた幼少期から服用し続けた薬物によるものなのか…。

今日は、『クイーンズ・ギャンビット』第1話のあらすじや見どころを感想レビューを交えてたっぷり紹介していきます。



クイーンズ・ギャンビット 第1話 あらすじ

母親の車による自殺の同乗者であったにもかかわらず、無傷で保護された9歳のエリザベス・ハーモン(アイラ・ジョンストン)。
身寄りのない“ベス”は、養護施設に預けられる。

 

施設では毎日、精神安定剤の緑色の薬と栄養剤のオレンジ色の薬が子どもたちに配られる。
薬を初めて飲んだ日の夜、ベスは、数学科博士であった母親のことを思い出す。
母もまた、緑色の精神安定剤を飲んでいた。

算数の授業、ベスは母親譲りの頭脳を発揮し、一足先に課題を終えた。
先生は、ベスに地下室へ行き黒板消しの掃除をするよう指示する。

 

地下室でベスが見たのは、ひとりチェスをする用務員シャイベル(ビル・キャンプ)。

翌日、ベスは施設の友人ジョリーン(モーゼス・イングラム)から内緒で聞いた通り、緑色の薬を取っておく。
夜、ベスは薬を飲み天井を眺めると、昼間見たチェス盤が現れた。
その日から、ベスは薬を飲んでひとりチェスをするように。

翌日も地下室に向かい、チェスを教えて欲しいと頼むベスだが、シャイベルは一蹴する。

シャイベルの駒の動きを眺めていただけでチェスのルールを覚えたベスに、
とうとうシャイベルは対局することを承諾。
シャイベルの元で、ベスはチェスの定跡を学んでいく。
ゲーム開始から15手くらいまでの定跡、“オープニング”の1種である、シシリアン・ディフェンス。
最初に相手に優位を譲って、反撃を狙う戦法だ。
その変化形である、“レヴェンフィッシュ”、“ナイドルフ”。
駒の1つを犠牲にして優位な陣形を獲るギャンビットの1種、“クイーンズ・ギャンビット”。
チェスにのめり込むベス。
シャイベルにチェスを教わった夜は、緑の薬を服用しひとりチェスをする。

 

法改正による緑の薬の配布禁止をきっかけに、ベスは薬を強く求めるようになる。

禁断症状に耐え切れなくなったベスは、保管室の鍵をこじ開け、薬を大量に飲む。
直後にベスは、気を失い倒れ込んでしまう。

 

感想レビュー1 ベス、チェスとの出会いと開花する危うい才能。

地下室で一度見ただけのチェスが忘れられず、ベスは、何度もシャイベルの元を訪ねる。
しかし、シャイベルには全く取り合ってもらえない。
挙句の果てには、“チェスは女がするもんじゃない”と冷たく追い払われてしまう。

『クイーンズ・ギャンビット』第1話の1番の見どころは何と言ってもベスがチェスと出会うシーン。

このシーン、用務員のシャイベルはかなり邪険にベスを追い払うのですが、チェスに対するベスの執念が凄いです。

全く諦めません。

彼女も、チェスに対して運命的な出会いを感じていたのでしょうか。

また、ベスを追い払う時の、“女がするもんじゃない”というシャイベルの発言が、当時のチェスの状況をよく表しています。
これが今後、どう影響してくるのか…。

シャイベルから断られたベスは緑の薬を服用し、天井に浮かび上がるチェス盤でひとりチェスをする。


この描写が示唆するものは?

このシーン、数学科博士の母親譲りの地頭の良さなのか、はたまた精神安定剤を服用したために脳内が覚醒しているのか…

第1話ではまだ判然としませんが、算数の授業での課題を済ませる速さを見る限り、他の生徒にはない彼女の頭の良さや切れ者ということは間違いないでしょう。

感想レビュー2 チェスで高校生10人を相手に“多面指し”。男子高生たちを瞬く間に撃破。

シャイベルから紹介された高校の先生に、チェス講師として招待されたベスは、高校生を相手に対局する。
対戦方法は、一度に複数人を相手にする対戦方法“多面指し”だ。
ベスをぐるりと囲んで生徒が座り、端から順にベスはチェス駒を指していく。

最初は、“女で”“9歳の”子に指導されるという状況に、生徒たちも不満そうな表情を浮かべています。

しかし、ベスがチェス駒を指すにつれ、段々と生徒たちの表情が崩れていく様子を見て、私も思わずにやついてしまいました。

一方で、生徒たちに対するベスの評価は「みんなすごく下手」「無意味な攻撃をしてくる」というもので容赦ありません。
これは爽快感を通り越して、少しかわいそうになってきます…。

そんなベスの様子を見て、「とんでもない奴を生み出してしまった」とでも言うような表情を浮かべたシャイベルの気持ちが分かる気がします。

 

ちなみに、養護施設の先生から「もう地下室へは行くな。」と言われていたにもかかわらず、ベスはちゃっかり無視して毎日地下室に行きます。
ここからも、ベスの気の強さ、自分を曲げない性格が感じ取れますね。

感想レビュー3 薬の禁断症状に苦しむベス。薬物依存症が徐々にベスの精神を蝕んでいく。

緑の精神安定剤がもらえなくなり、禁断症状に苦しむベス。
高校にチェスの講師として向かう日も、薬がなく不安げな表情だ。
そこへ、友人のジョリーンがやってきて、隠し持っていた薬をベスに手渡すのだった。

第1話の最後には薬を大量に飲んで倒れてしまったベスですが、それまでにも症状に苦しむシーンがあります。

友人のジョリーンに隠し持っていた薬を分けてもらうのですが、ベスはその薬がなくなると、「もう薬はないのか」とジョリーンに詰め寄るようになるんですね。

ここは、見ていて心が痛みました。
ベスが望んで薬を飲んでいたわけではないのですから。

養護施設には、ベスのように親を何らかの形で亡くした子たちが集まっています。
心に傷を負った子たちです。
おそらくは、その子たちを手っ取り早くケアするために、先生は薬を配布していたのでしょうね。

すべては、大人の都合。
そう思うと、いたたまれなくなります。

クイーンズ・ギャンビット 第1話 まとめ

今回のお話では、徐々にチェスの才能を開花させていくベスの様子が描かれました。

ベスがめきめきと腕を上げていくシーンには、わくわくしました!

特に、高校の先生や生徒との対局シーンには、ベスの天性の才能が垣間見えました。
加えて、ベス自身の強気な性格がたまらない!
彼女の今後の活躍に期待しましょう。

ただ、作中では、チェスプレイヤーが男性ばかりであることや、ベスが薬に依存していく様子にも触れられていました。
こういった問題が、ベスの将来にどのような影響を与えていくのでしょうか。
かなり心配です…。

 

次回、薬を飲みすぎてしまったベスはどうなったのか、

これからチェスプレイヤーとしてどのように成長していくのか、第2話も目が離せません!

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