ソーイングビー第20回コート対決 作品評価と結果まとめ 脱落者が決定

今日はソーイングビー第20回コート対決、出場メンバーたちの作品の評価内容と結果について詳しく解説していきます!


番組内容

イギリス全土から集められた出場者が、アマチュアいちの裁縫名人の座をかけて次々と課せられる難題に挑む。
英BBCで放送された、裁縫バトル番組「ソーイング・ビー」の日本語版。

放送時間

  • 毎週木曜日21:00~放送中
  • 再放送 毎週水曜日12:25~※地域によって異なる可能性があります。

今回の見どころ

過去にタイムスリップ企画の最終章。出場メンバーたちが作業終了の合図が叫ばれる直前まで制作した、渾身のヴィンテージコートの評価が下されます。

分厚く扱いづらいコートの生地や当時の縫製方法に苦戦しながらも出揃ったコートたち。

作品評価のあとは優秀作品と脱落者が決定。準決勝進出を目指す5人に下される評価とは?

課題内容

過去にタイムスリップして昔ながらのコートを作ります。型紙を使って再現してもいいし、写真を見ていいなと思ったものから作ることもできます。

制限時間は6時間30分。この課題、参加者たちは事前に自宅で練習をしてきました。また今回は、『かつての縫製技術を調べ、それに合った適切な生地を調達すること。』という宿題がありました。

裁断はあらかじめ済ませてあります。この課題は通常のミシンを使って縫製します。

6時間半で仕上げた古き良き時代のコート。審査員たちの評価は?

昔ながらのコート制作 審査のポイント

  • モデルにコートのサイズが合っていること
  • 昔の技術を用いて縫製すること
  • 長持ちする丈夫なコートを作る
  • 布端の処理



各作品評価

優秀作品 リンダ

1950年代のショールをかけたような襟が特徴の黒色のコートです。

作品評価

  • 良かった点 「綺麗なコートだ。」とパトリックから高い評価を獲得。襟がぴったりと収まっているし裾がすべて同じ長さに揃っている。袖も適度な細さで左右がきちんと手首の同じ位置にある。裾の処理が美しく、縫い目が見えない。全体としてサイズがあっていてバランスがいい。とても良くできている。
  • 良くなかった点 コメントなし

海外ドラマちゃん的!ここに注目

大きな襟が印象的なコート。本人も「自宅での練習は裾の縫製に一番時間がかかったわ」という通り、裾の処理がかなり大変そうだったけど、逆に言うとそれ以外では大きなトラブルもなさそうだったし実際に着られるコートが完成しました。

 

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タマラ

1960年代のシルエットのコートで、タイトなハイウェストに裾が広がったエンパイアラインのデザインです。鮮やかな黄色のウールの生地で裏地にはレトロな柄の別布を付けます。

作品評価

  • 良かった点 。肩もサイズがぴったり合っている。ボタンホールもきれいだしクルミボタンを作ったのも成功。
  • 良くなかった点 裏襟が表に見えてしまっている。分厚い生地なので裾の三つ折りは避けるべきだった。美しいシルエットに仕上がっているのに裾や袖口の凸凹が目立ってしまっている。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

開口一番、審査員のパトリックから「いいね!」のコメントをいただきましたのがこの作品。

「ドラマに出てくる1960年代のイメージだ」と言われていたけどまさにその通りで、色合い形ともに当時のツイッギースタイルを彷彿とさせるデザインでした。モデルにもとっても似合っていたね!

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タマラの得意そうなレトロポップの世界

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インパクト抜群のツイッギースタイル。

ヘザー 

1953年のフレアコートを作ります。真っ赤な生地に黒のドレープカラー、腰までの丈で袖を折り返して仕立てます。ドレープの裾にポケットを付けます。生地は当時のもので、カシミヤとウール、裏地はシルク。

作品評価

  • 良かった点 ドレープカラーがとてもうまい。ポケットもバランスよくきちんと仕上がっている。
  • 良くなかった点 表の黒い生地の裾の端からほんの少し赤い生地がめくれて見えているのがコートを台無しにしている。裾は時間切れにより、処理できていない。袖は一方の袖山がつぶれて、もう一方は突き出ている。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

このコートは見た瞬間、ヴォーグの敏腕編集長ことアナ・ウインターを思い出しましたね~。モデルがボブヘアーのおばあちゃんだったんですよ、それで余計に…。

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世界一ゴージャスな編集長。

海外ドラマちゃん的意見だけど、色合いはちょっとエレガントとは遠い印象だったかな~。

黒と赤って悪魔カラーのイメージない?101匹わんちゃんのクルエラ・デヴィルとか…。表裏でガラッと色合いを変えて切り返しを目立たせる効果を狙ったのかもしれないけれどチョイスはいまいちかな。

審査員のパトリックには「あと1歩で素晴らしいコートになったのに残念。いいところはたくさんあるツメの甘さ随所にある。」となかなか厳しい評価を受けていました。

チネロ 

1940年代のフレアコートを作ります。上部はタイトで、大きく開いたVラインの襟の下部にポケットとボタンを付けます。キャメルのウールの生地にゴールドのサテンの裏地を合わせます。

作品評価

  • 良かった点 中表にミシンをかけ、それから表に返した裏地はきれいについている。全体のシルエットは良い。ドレープもきれい。後ろもゆとりを持たせて動き易くしてある。
  • 良くなかった点 本来はまっすぐに降りるべき裾が、縦方向の布目が斜めに流れて行ってしまっているから全体的に波打ってしまっている。襟の折り返しはすっきりさせたいのに膨らんでしまった。美しいコートだけど端の処理が少し甘かった。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

キャメルのウールにゴールドのシルクの裏地っていう色の組み合わせが最高!チネロのセンスが光るね~!!!

審査では、胸のボタン付けが間に合わずピンで留めてコートを閉じてあったり、ポケットもつけられていなかったりと、接着芯や手縫いするべき箇所をミシンで処理するなど時間短縮の工夫はしたものの、時間制限に負けた感じかな。

でも審査員の2人はそこまで突っ込まれていなった(どちらかというと完成度の高かったヘザーの方が評価は厳しめに感じた。)し、全体としては仕立ての良いコートだなと思ったよ。ニュールックスタイルを選択したからか、シルエットがきれいだった。

デビッド

1940年代の警察官のコートを作ります。黒色のスタンドカラーのコートの脇にプリーツを入れ、専用のボタンと胸ポケットをつけます。

作品評価

  • 良かった点 袖がきれいについている。どちらも完璧な位置ではないけれどヒダやシワが全く見えない。サイズ感はとてもいい。
  • 良くなかった点 残念ながら襟の左右の高さが違う。一方はアイロンがかかっていてきれいに立っているがもう一方はアイロンで仕上げられていないため低くなってしまった。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

学ランみたいなデザインのコート。707の装飾や胸ポケットに勲章が飾られていてデザインが素敵だったけどな~残念。

審査員のパトリックにも「難易度の高いコートだがサイズが合っていて、多少欠点はあるものの全体として健闘している。」といわれた通り、出場者たちのなかで最も分厚い生地だった上に複雑な型を取り入れたデザインだったので、ちょっと背伸びしすぎたかなという印象。

タイムアップでポケットがつけられなかったし、専用のボタンも間に合わず…。他とは一線を画した特徴的なコートだっただけに仕上げられると良かったよね。

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学ランよりはだいぶオシャレw

脱落者はデビッド

そして運命の結果発表。今回の脱落者はデビッドでしたね~~くぅうう(涙)。

ヴィンテージ3本対決では、1本目ブラウス5位(最下位)、2本目レザーリメイク4位ときて今回のコートも出来としては後ろから数えたほうが早いかなっていう完成度だったから仕方がないのかな…。

デビッドはコンテストの最初の方では脱落者筆頭ぽかった(失礼w)のに、この大会で目覚ましい成長をしましたね。実際、レギンス対決やナイトウェア対決では高い評価を獲得して、オーバーオール対決では悲願の1位。

回を追うごとにデザイン性も増して初回よりずっと良くなってきたのがデビッドのソーイングでした。

審査員のメイも「デビッドの成長ぶりには目を見張るものがあったわ。」と感心していたし…人はいつだって成長し、キャパを広げていくことができるってことを知らしめてくれました(涙)

まさに中年の星!!!

まとめ

最後の脱落者発表で、出場メンバーたちがみんなで肩を組んで発表に臨む姿にすでに涙が止まりませんでした(週1回、海外ドラマちゃん的涙のデトックスタイムwww)。

前回はみんなで手をつないで評価に臨んだんだよね。

さて、今回はリンダが1回戦の1930年代ブラウス対決の低評価を挽回して優秀作品に選ばれたね!この挽回力が彼女の強さ。勝負所をわかってるね~!

仕立てとデザイン性の総合評価でいったらむしろリンダが優勝候補筆頭かもしれない…。

そして。とてもとても残念だけど、脱落者はデビッド。

本人も最後のインタビューで「限界だったから納得の結果だよ、彼女たちの誰かが落ちなくて良かった。」って言ってました。顔以外もイケメンかよ…。

ぴりぴりしたシーンでも一人だけ朗らかな感じでデビッドに助けられたメンバーも多かったと思う。リンダは「彼はわたしのヒーローよ」と脱落決定後のインタビューで答えていたし、海外ドラマちゃんも含む(いつの間にか出演者枠に登場する入れこみ具合w)女性陣めっちゃ泣いてたよね。

張り詰めたシーンでどーんと優しくいられる人格者にわたしもなりたい…(今のところその片鱗は1ミリもなしww)。リンダやタマラも涙していたし、彼の人間性がよくわかるお別れのシーンでした。

そして次回はいよいよ準決勝!!!型紙なしでドレスの制作に挑みます。型紙なしといえばアノ人の代名詞…。1位奪取なるか?!お楽しみに!!!

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