ソーイングビー第21回“ノースリーブに袖をつける”課題内容と順位

準決勝2回戦、ノースリーブに袖をつける課題の内容について感想を書いていきます!

番組内容

イギリス全土から集められた出場者が、アマチュアいちの裁縫名人の座をかけて次々と課せられる難題に挑む。
英BBCで放送された、裁縫バトル番組「ソーイング・ビー」の日本語版。

放送時間

  • 毎週木曜日21:00~放送中
  • 再放送 毎週水曜日12:25~※地域によって異なる可能性があります。

今回の見どころ

準決勝に進んだリンダ、ヘザー、タマラ、チネロの4人。1回戦の型紙なしで作るドレスではリンダが1位という結果に。2位のヘザーは縫製の丁寧さを評価され、3位のチネロは得意である型紙のないソーイングで力を発揮できず…4位のタマラは脱落者候補の筆頭か?!

残る課題はあと2つ。

今回はこれまた今までのコンテストにはなかった課題、既製服に後からパーツを追加で縫製するというチャレンジ。一見簡単そうに見えるこの課題だけれど…?

4人の緊張感がテレビ越しからでも伝わってくる準決勝2戦目の詳細を語ります。



課題内容

ありふれた服を違うものに作り替える課題です。タイトな濃いグレーのノースリーブ膝丈ワンピースに左右の袖を付けます。制限時間は1時間45分。

今回のリメイクはシンプルですが完璧な仕上がりが求められます。

“ノースリーブに袖をつける”制作 審査のポイント

  • 採寸する場所
  • 細かく採寸する技術
  • 袖の形を理解しているか
  • 左右対称に仕上げる

緻密なソーイングが求められるかなり難易度の高い課題

採寸する場所は3カ所で、袖ぐりの高さ・袖ぐり1周の長さ・マネキンに腕がついているから、腕周りも採寸する必要があります。一見単純なようで実はかなり難しい今回の課題。緻密な採寸と縫製が求められます。

この課題をうまくこなすには型紙をいちから引かないといけません。そのためには、袖の形の描き方をきちんと理解している必要があり、袖ぐりに正確に合わせなければならないのです。また、袖山に余裕を持たせて、いせる必要もあります。

綺麗にフィットする袖の型紙を引くために、袖ぐりの高さと長さを慎重に測ります。

初めてのチャレンジャーが多いこの課題を制するのは…?

チネロ「どこを審査するのか見当がつかない…。」(えっ?肩と袖の縫い合わせ部分のきれいさじゃない?って思ったのは海外ドラマちゃんだけでしょうか…?)

ヘザー「どうするか決めた?」タマラ「まだ全然…決まってない。」

タマラ「こんなのやったこありません。袖の形って平面図ではこんなかんじ?」。

リンダ「袖を作ったことはあるけど、ノースリーブにあとから付けるなんてはじめて。」

…など全員困惑の様子で探りながらサイズを測って型紙を引き終えたら適切な生地を選び、いよいよ縫製していきます。

評価と順位

1位 チネロ

デザイン

アフリカンな柄でビビットなオレンジ、青、ピンクにゴールドのアクセントがついた生地。タックを入れて袖山の上部に高めの膨らみを付けた5部袖。

 

  • 良かった点 ピンクのストライプが真っすぐ真ん中を通っていて袖山にプリーツが多くつけられている。反対側も全く同じ仕上がりだし袖口もきれい。とても良くできている
  • 良くなかった点 コメントなし

海外ドラマちゃん的!ここに注目

「奇抜な柄だけど、いいね」と開口一番にパトリックからコメントをもらったこの作品。

海外ドラマちゃん的には、柄、というかいかり肩スリーブの奇抜さに目が行ったけどね。作りたい形になるようにしっかりした生地を選びます、と選択した硬めの生地が功を奏してきれいなデザインに仕上がってたね。

変わった袖だけど、あの柄にはマッチした袖デザインだと思ったよ。そして、特徴的なビビッドな柄のなかでもピンクのストライプを中心にした構成も良かった。

チネロは「袖にはいつも工夫しています、シンプルな袖を作ることはほとんどないの。」と言っていた通り、癖のある(クセが強い)袖になりました。

「良く考えられていて実にうまくできている、素晴らしい」と審査員たちから高評価でした。

チネロっぽさ全開のアフリカンファブリック。※しかしこれはヘザーのツイートです。

2位 ヘザー

デザイン

白色の光沢のある生地に水色のドット柄の長袖の上部に少しのギャザーを入れてふくらみを付けたパフスリーブ。

 

  • 良かった点 柄はどちらも真っすぐ縦に揃っている。それに肩もとても滑らかで歪みが全くない。
  • 良くなかった点 袖の長さが違う。片方の袖が0.5㎝長い。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

“ギャザーを入れるのに十分な張りがある、しっかりしていて型崩れしない生地”を選択したヘザー。「プロ並みの腕前」と審査員たちから高評価でしたね。

でも!海外ドラマちゃん的にはヘザーにはもうちょっと冒険して欲しいかな~。正確なソーイングはわかりましたよ、と。ヘザーのTwitter見てるとどれも斬新な柄とかエッジの効いたデザインが多くて、同一人物とは思えないんだけど。

エッジが効いた服は、ソーイングビーに出たあとに作ったデザインでこのコンテスト出場以前は、地味で慎重なデザインが本人のスタイルだったのかもしれないけど。

その部分は今後に期待したいかな。スリーブ自体は、元の服にもよく合っていて可愛かったよ。

光沢のある生地が良かった(海外ドラマちゃん的カラス並みに光もんが好きな女子。好きな寿司ネタはトロタクです。そこは青魚とちゃうんかい)。

課題発表当初はレースの袖をつけようとしていたヘザー。ぜひチョイスして欲しかったな!

3位 タマラ

デザイン

カラフルな波型ボーダー柄。半袖の上下にギャザーを入れた5分袖のパフスリーブ。肘の真上に来る部分に半円の穴をあけて、下部をボタンで留めた特徴的なデザイン。

 

  • 良かった点 肩に1つ小さなシワが寄っているが均等にできている。袖口に沿ったステッチがきれい。開いている部分は良くできている。
  • 良くなかった点 袖が少し斜めについている。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

手の込み具合では圧倒的にタマラのが良かったかな!二の腕にくるボタンの上に半円型に穴をあけたデザイン。

柄がボーダーだったので「ストライプ(ボーダー)が水平にくるように…。」と本人もそこに注力していたためか、袖の位置が少し前に出ちゃったんだよね。

ソーイングって難しいわあ…。袖を真っすぐに、左右対称に、柄を平行(垂直)に、ギャザーを均等に、シワが寄らないように、ボタンホールの大きさを正確に、裾の処理はきれいに…ムリww

審査員たちからも「とても手が込んでいる」と評価をもらえたタマラの作品でした。

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ミッソーニを思わせるタマラの柄選びは見ていて楽しい。

4位 リンダ

デザイン

くすんだピンクグレーのリバティプリントの生地。ギャザーもタックも入れないシンプルな長袖。

 

  • 良かった点 コメントなし
  • 良くなかった点 左右の袖が対象じゃない。右は良いが左は引っ張られて型崩れしている。袖口は均等じゃない部分がある。ボタンホールの向きが違う。ボタンホールは袖口に対して平行に付けないといけなかった。

海外ドラマちゃん的!ここに注目

誤魔化しが効かず、より正確な採寸が求められるギャザーのない袖を選択したリンダ。

袖作りに勝機ありなのかと思いきや、「わたしは目で見て作るタイプだから。」と答えになっていない理由を話しながら適当採寸で済ませて作業にかかっていたね。

そんなリンダ嫌いじゃない…がしかしコンテストではどうだろう?できそうにないなら半袖&パフスリーブでも良かったかも。

袖山を縫い直した結果、ボタンホールを逆につけるという致命的なミスを犯して4位に後退。

まとめ

前回トップ通過のリンダがまさかの最下位…。

シンプルな袖を完璧につけるっていう試み、海外ドラマちゃん的には好きだけどね!!1番技術がいる袖にチャレンジしたそのマインド、素敵です。

今回1位だったのは前回チューリップ型の謎ドレスで得意分野の1位を逃すという痛い失態を犯したチネロの袖。名付けて“いかり肩スリーブ”(海外ドラマちゃん命名。)でしたね!

あの形、幼子を抱っこしすぎて上腕二頭筋がムキムキの海外ドラマちゃんには似合わないだろうけど、柄も含めて彼女らしさがうまく表現できていて良かったよ!

前回のマイナスを跳ね返して1位奪取したチネロの度胸いいね。「1針1針を大切に。」って準決勝前のインタビューで答えていたチネロが繊細なソーイングと大胆なデザインの選択で大躍進です。

次回は準決勝最後のチャレンジ、お気に入りの1着を再現する課題です!ソーイングバトルはもちろん、出場メンバーたちがどんな服を持参してきたのかも気になるところ…。

次のブログでは4人で迎える最後の挑戦を詳しくレビューしていきたいと思います!

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