『メイドの手帖』は、2021年10月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズ。
同シリーズ史上最も成功したと言われる『クイーンズ・ギャンビット』を上回る初月ビューポイントを獲得したことで話題を呼んでいます。
\クイーンズ・ギャンビット第1話感想はこちらから/
今回はそんな大注目ドラマ『メイドの手帖』第7話の感想レビューをお届けします!
\メイドの手帖第6話感想はこちらから/
Contents
メイドの手帖 前回のあらすじ
公営住宅から出ることを余儀なくされ、自分たちの家を探すアレックス(マーガレット・クアリー)。
ホーム賃貸支援制度を利用しようとするが、賃貸探しは難航する。
さらに、マディ(レイラ・ネバエ・ウィテット)の保育園の杜撰な管理体制が露わになり、ネイト(レイモンド・アブラック)から別の幼稚園を紹介してもらうことに。
新しい幼稚園に通うためにも、フィッシャー島に住む必要があった。
その後、運良く家が見つかり、マディの3歳の誕生日パーティーを開くことになる。
パーティーに満足したマディを見て安心するアレックス。
しかし翌朝、ショーン(ニック・ロビンソン)が酒に酔いリビングで勝手に裸で寝ていたところを大家に見つかってしまう。
再び賃貸から出る羽目になったアレックスは、マディ、ポーラ(アンディ・マクダウェル)と共にネイトの自宅に身を寄せるのだった。
メイドの手帖第7話「ストリングチーズ」あらすじ
ポーラの夫バジル(トビー・レビンス)からポーラの持ち家を取り戻すため奔走するアレックス。
しかし住宅ローンの証書やポーラの身分証がなく八方塞がりになる。
住む場所のないアレックスはネイトの家で暮らしながら手記を書き留める。
快適に過ごすアレックスとマディ。
ネイトがアレックスに好意を寄せているが、“施しを受けている”アレックスはネイトを対等な関係とは感じられず、2人の間にはぎこちない空気が流れていた。
一方、ショーンは尚もアレックスに話し合いを求めるが、アレックスはそれを拒否し続けていた。
しかしある晩、ショーンがネイトの家を訪ねてきたことで事態は一変する。
ポーラの家が債務不履行になっており、バジルに家賃を奪われているらしいというのだ。
バジルの居場所を突き止め、ポーラ、ショーンと共に彼の元へ向かうアレックス。
バジルを問い詰めると、彼はギャンブル依存症で、家賃は借金返済に使ってしまったという。
夫に裏切られ、母からの唯一の贈り物である家をなくして酷く落ち込むポーラ。ガソリンを入れる隙に1人で家へと向かってしまう。
アレックス達が到着した時には、ポーラは手を血まみれにして窓を叩き割り泣き叫んでいた。
ショーンが慌てて止めるも、出血が酷く、ポーラは入院することに。
母がしたことに動揺を隠せないアレックス。
そんなアレックスを、ショーンは優しく宥め、落ち着かせてくれた。
精神的に限界となったアレックスは、とうとうショーンに体を許してしまったのだった。
感想レビュー1 夫を頑なに信じようとするポーラ。
家を取り戻すため奔走するアレックス。
ローンの証書も、免許も、身分証も、パスポートさえも持っていないことに焦りを覚える。しかし当の本人であるポーラは呑気なものだった。
「すぐ戻ってくるわよ」と言うポーラ。そんな彼女に、アレックスは「戻ってこないよ」と返す。
アレックスは最初からバジルのことを疑っていましたが、予感が的中してしまいました。
これまでの話から考えると、ポーラは男に騙されるということが何度かあったのではないでしょうか。
こんなことをされていても、ポーラは“夫は戻ってくる”と信じています。
私は、ポーラが実は騙されていることに気づいているのでは?と感じました。
何も知らない、気づいていないことにすることで自分の心を守っているように思えたのです。
“今度こそ私は幸せになったんだ”と信じたい気持ちもあるのかもしれませんね。
感想レビュー2 発展しないネイトとの関係。
手作りの料理を振る舞ってくれたり、マディを本物のポニーに乗せてくれたりとアレックスたちを助けてくれるネイト。
彼から「君とディナーに行きたい」と誘われるが、アレックスは「私は居候、同情してくれてるだけ。対等な関係じゃないわ。」と誘いを断る。
アレックスのことが好きとはいえ、ネイトはとことん尽くしてくれますね。
好きな人の子どもはともかく、親まで受け入れられる人はなかなかいないのではないでしょうか。
ただ、してもらっている側としては「施しを受けている代わりに男女の関係になれってこと?」と穿った見方をしてしまいますよね…。
その人に対して恋愛感情を持っていないなら尚更。
こんな状態から脱するために仕事に打ち込むアレックスの気持ち、わかる気がします。
感想レビュー3 限界を迎えたアレックスが頼ったのは…
夫に騙され、家も、収入源も失ったポーラ。
アレックスがポーラから暴言を吐かれ傷ついたところをショーンが慰めてくれる。
「“私の”じゃなくて“私たちの”悩みだ。マディのばあちゃんだし、一緒に考えるよ」と。
さらに、ポーラが事件を起こして入院することになった時も、ショーンは冷静に対処し、アレックスの側についていてくれたのだった。
人には良い面も悪い面もあります。
ショーンはDV加害者ですが、幼少期の家庭環境のせいかポーラの扱いがとても上手なんですよね。
ポーラに振り回され、精神的に限界がきてしまったアレックス。
今まで1人で頑張ってきましたが、優しく接してくれたショーンに、とうとう頼ってしまいました。
アレックスの気持ちを考えると、自分を保つために仕方がなかったのだと思います。
ただ、このことが原因で更に悪い事態が起きないことを願って…。
メイドの手帖第7話「ストリングチーズ」まとめ
メイドの手帖、第7話ではポーラの介護事情とショーンとの関係が描かれました。
嫌な予感が的中し、アレックスは再びショーンの元に帰ってしまいました。
アレックスは余程のことがない限りショーンに頼ることはないと思っていたのですが、今回その“余程のこと”が起きてしまいましたね…。
もうこれ以上アレックスを苦しめないであげて…!と胸が締め付けられる思いです。
しかし、前回と打って変わってショーンの活躍ぶりは凄かったですね。
アレックスは、別れる前もポーラのことでは彼を頼りにしていたのでしょう。
それが、1人になったことで心が悲鳴を上げていたのかもしれません。
マディのことを考えると、きっとネイトの方が“いい父親”。
しかし、アレックスが心を許すまでには至らなかった様子です。
ショーンの手を取ったアレックスの選択は、今後何をもたらすのでしょうか?第8話も目が離せません。