『未成年裁判』は、2022年2月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズです。
非英語圏でのグローバル視聴時間ランキングで一位に輝いたことから、韓国ドラマの中でも特に注目を集めています。
今回はそんな『未成年裁判』の第6話感想レビューをお届けします。
\『未成年裁判』第5話の感想レビューはこちらから/
Contents
『未成年裁判』前回のあらすじ
失踪した少女たちが見つからず途方に暮れるウンソク(キム・ヘス)たち。そこに少女のうちの1人ヨンジ(チェ・ジス)から電話がかかってきた。
彼女は「リーダーのヨンナ(キム・ボヨン)たちから売春を強制されているので、助けて欲しい」という。
間一髪のところでヨンジや少女たちを助け出したウンソクらは、最後に残ったヨンナの行方を追う。
ヨンナは、自分の母親の元へ向かっていた。
男のために自分が捨てられたことを知り絶望するヨンナ。
その後、少女たちとその親らに処分が下された。
審理を終え、帰宅するウンソクの前に、謎の男が姿を現す。
一方、政界に進出することを決めたカン部長(イ・ソンミン)。
しかし直後に息子から「警察が家に来ている」と電話がかかってきたのだった。
『未成年裁判』第6話あらすじ
ウンソクの前に現れた謎の男。
彼は、親しげにウンソクに話しかけたかと思うと、「主治医から連絡があった、このままじゃ死ぬぞ!」と告げる。
それに対し、ウンソクは「私はもう死んだの。5年前にね」と返す。
一方、帰宅したカン部長は、息子のシヌ(キム・ジュノ)が一時的にデカルトに所属していたことを知る。
デカルトは文光高校にて、試験の情報漏洩を行なっていた教師と生徒のグループ。社会的に注目されているこの事件を、カン部長は、辞職前の最後の事件として担当することになっていたのだ。
それを知ったシヌは自首しようとするが、カン部長は「父親を巻き添えにするな。死ぬなら1人で死んでくれ。」とそれを止める。
その後、政界の話をしていた部長の元に電話が入る。「シヌが赤信号なのに飛び出した」と。
慌てて駆けつけた部長。
彼は、シヌが部長に認められるために勉強をしていたこと、自分からデカルトを退会したことを知り、自分の行動を悔いる。
出馬を諦める旨を伝えた部長。
しかしそれは認められず、カン部長は隠蔽工作をすることに。
その頃、ウンソクはデカルトのメンバーが他にもいることに気づく。
入会条件などから候補者を8人にまで絞り込んだが、なかなか特定することができない。
名簿を眺めていたウンソクは、その中に“カン・シヌ”という名前があるのに気づいた。
今回の事件に対するカン部長の不審な行動を思い出したウンソクは、シヌが事件に関わっていたのではないかと推測する。
ウンソクは、“シヌのお父さん”であるカン部長に「自首してください」と詰め寄るのだった。
感想レビュー1:「私はもう、死んだの」5年前に何が?
ウンソクを訪ねてきた謎の男。彼はウンソクに親しげに話しかける。
しかし、ウンソクは「言ったでしょ。今度目の前に現れたら殺すって」と言い放った。
「君の主治医から、探してくれって言われたんだ」「眠れてるのか?食事は?このままじゃ死ぬぞ!」と声を荒げる男。
ウンソクは動じず、「私はもう、死んだの。5年前にね」と返すのだった。
私が予想してた感じとは違いました!笑
このシーンを見ると、この男性はウンソクの親族もしくはかなり近しい人で、ただただウンソクを心配しているようですね。
そして意味深な“5年前”というワード。
今回の中盤で、ウンソクが花束を持って病院へ向かう場面がありました。
彼女が少年犯罪を憎んでいることを考えると、「5年前、ウンソクの大切な人が、少年犯によって被害を受けて今も植物状態」の説が濃厚でしょうか。気になりますね…。
感想レビュー2:息子を思い、自らの行動を悔いるカン部長。
自首すると言ったシヌに対し、カン部長は「父親を巻き添えにするな!死ぬんならお前1人で死んでくれ」と言い放つ。
父親に見放されたシヌは、警察署の横断歩道の前で立ち尽くし、父親が政界に進出するというニュースを眺めていた。
そして信号が赤にもかかわらず、車道へと飛び出したのだった。
カン部長の気持ちも分からなくはないですが…言っていいことと悪いことがありますよね。
母親から息子について聞き、初めて自分がシヌを追い詰めていたことに気づいたカン部長。
でも私からしてみれば、そうなる前に気づけるタイミングはあっただろ、と。
シヌの気持ちを考えるとやり切れません…。
韓国の家庭事情は未だに父親→仕事、母親→家庭が多いのでしょうか?
そうだとしたら、やはり日本と似通った部分はありそうですよね。
このドラマで描かれている社会問題=日本の社会問題とも言えるのかも?
感想レビュー3:韓国の学歴社会が抱える問題。
この事件の主審となったウンソク。
主犯の保護者に対し「この事件が起こった根本的な理由は何ですか?」と尋ねる。
“進学率”だと答える保護者。学校は生徒の争奪戦で、優秀な大学への合格率が人気と直結しているという。
更に、今や成績を維持するために親の財力は必要不可欠。
生徒たちは成績が悪いからデカルトに入るのではなく、“自分が入らなければ別の誰かが入るから”入会するのだと言い放った。
韓国や中国の入試は壮絶だと聞いたことがありましたが、それだけ学歴が将来に直結するということですよね。
日本も未だ学歴社会なところはありますが、韓国に比べるとまだマシでしょう。
カン部長やテジュは、韓国では珍しい部類のようです。
しかもデカルトに入る理由が衝撃…。
私も、ウンソクと同じくなぜ成績の良い子がわざわざ不正をするのか疑問でした。
“テスト勉強に充てる時間を他のことに使えるから”だそうです。
「ちょっと何言ってるか分からない」となったのは私だけじゃない…はず?
『未成年裁判』第6話まとめ
未成年裁判、第6話では試験漏洩事件とカン部長の苦悩が描かれました。
韓国の学歴社会って壮絶…!
日本ではそこまでではないと感じているのですが、私が世間知らずなだけ?
例えば、日本でも東大に入らせようと頑張る保護者はこんな雰囲気なんでしょうか?
前も感想で触れた通り、恐らくカン部長はテジュの恩師だと思うのですが、だからこそ今回、事件を隠蔽する方向に進んでしまったのは残念でなりません。
これまで誰よりも公正に人を裁いてきた彼が、今回このような行動を取ったのには息子以外にも何か理由があるのでは?と思います。
しかし、カン部長にもウンソクは容赦ないですね…。
そんなウンソクだからカッコいい。彼女はこのまま誰にも屈しない姿勢を貫いてほしいところです。
さて、隠蔽工作がバレてしまったカン部長。
彼は、そして彼の息子はどうなるのでしょうか?
第7話もお見逃しなく!
\おススメのキム・ヘス/