『メイドの手帖』は、2021年10月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズ。
同シリーズ史上最も成功したと言われる『クイーンズ・ギャンビット』を上回る初月ビューポイントを獲得したことで話題を呼んでいます。
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今回はそんな大注目ドラマ『メイドの手帖』第5話の感想レビューをお届けします!
\メイドの手帖第4話感想はこちらから/
Contents
メイドの手帖 前回のあらすじ
マディ(レイラ・ネバエ・ウィテット)がショーン(ニック・ロビンソン)の家へ行く感謝祭の間、アレックス(マーガレット・クアリー)は清掃の仕事を入れる。
そんな中レジナ(アニカ・ノニ・ローズ)から指名が入り、再び彼女の別荘を清掃することになるアレックス。
レジナの別荘を清掃し終えると、レジナが不在なのをいいことに、アレックスは別荘のお風呂に入ったり、お酒を飲んだりと好き放題。
更に出会い系で知り合った男性を、“ここが自分の家”と偽って招き入れる。
レジナが突然帰宅し、慌てるアレックス。
しかしレジナはアレックスを咎めようともせず、涙ながらに自分の悩みを打ち明ける。
それを聞いて衝撃を受けたアレックスは、“メイドの告白”と題したノートにその出来事を書き記すのだった。
メイドの手帖第5話「泥棒」あらすじ
なかなか咳が止まらないマディを心配するアレックス。天井を見上げると、壁との継ぎ目に黒カビが生えていることに気づく。
仕事を休めず、アレックスは仕方なくマディを保育園に預ける。
しかし、迎えの電話に気づかず、マディはアレックスの父ハンク(ビリー・バーク)の家へと預けられていた。
いつでも頼っていいというハンクに、アレックスは戸惑う。
その後もマディの咳は止まらず、結局マディをハンクの家に預けることに決めたアレックス。
部屋のカビの除去はいつ終わるか見通しが立たない。ハンクに好きなだけいていいと言われ、アレックスは父に感謝する。
一方、仕事では、地元で有名な泥棒リッチーとその母が暮らしていた家を清掃することに。
棚や部屋の外側に鍵が付けられており、アレックスはリッチーの母が彼を閉じ込め食事を制限していたのではないかと考える。
そんな中、子ども1人が通れるほどの小さな扉を見つけ、その中を調べるアレックス。勝手に扉が閉まり、アレックスはパニック発作を起こしてしまう。
発作が起きたのは自分の過去に関係があると考え、ハンクに幼い頃自分が戸棚に隠れていたかを尋ねるが、ハンクは戸棚はなかったと言う。
気になったアレックスは、清掃終了後に1人で小部屋に入り目を閉じる。
思い出したのは、幼い頃、父が母に暴力を振るい、父から逃れるため戸棚に隠れていた記憶だった。
記憶を取り戻したアレックスは、ハンクの家から急いでマディを連れ帰る。
行方不明になっていたポーラ(アンディ・マクダウェル)と再会し、彼女のキャンピングカーで一晩を過ごすことにしたのだった。
感想レビュー1 仕事を休めず、苦渋の決断をするアレックス。
マディの具合が悪く、職場に連絡を入れるアレックス。
しかし、雇い主ヨランダ(トレーシー・ヴィラール)からは「今度休むなら辞めてもらうよ」と言われてしまう。
仕方なくマディを保育所へと連れて行くが、保育料を払えていないため保育士から注意を受ける。なんとかマディを預かってもらえることになったが、嫌だと泣き叫ぶマディ。
アレックスは後ろ髪を引かれながらその場を後にするのだった。
バリューメイドは明らかにブラックな職場ではあるのですが、それは置いておいて…この場面に「わかる…」と感じた人も多いのでは。
私も保育園に預けながら働く身ですので、こんな経験をしたことは何度もあります。
少し具合が悪いと家で見てあげたいのは山々だけれども…そう何度も仕事を休むわけにもいかない。
アレックスもそうだったように、大抵途中でお迎え連絡が来るのですが…。
彼女の気持ちが痛いほど理解できるシーンでした。
感想レビュー2 アレックスの置かれた状況に無頓着なショーン。
どうして勝手にハンクの連絡先を教えたのかと憤りを見せるアレックス。
しかしショーンは、「ハンクの何がそんなに嫌なのか分からない」とアレックスの意思を尊重しようとはしない。
更に、「今度仕事を休んだらクビになる」と言ったことに対しても、「俺は別に構わない」と言ってのけた。
前々回、ちょっぴり弱さを見せて同情を買いにきたショーン。
が、やっぱりこういう所にイラッ、としてしまいます。
セリフのひとつひとつが自分中心で、流石(?)DV加害者。リアルに居そうなところが余計に腹立たしいというか…。
回顧録を元に制作されただけのことはありますね。
こういったシーンを見ても、このドラマは登場人物一人ひとりが本当にうまく描かれているなと感じます。
感想レビュー3 父ハンクの重大な隠し事。
仕事中、小部屋に閉じ込められパニック発作を起こしたアレックス。
そのことをデニース(B・J・ハリソン)に話すと、彼女は「何か重大なことを教えてくれているのかも」と言う。
気になったアレックスは父ハンクに「自分が幼い頃戸棚に隠れていたか」と尋ねた。しかしハンクは、「そんな戸棚なんてなかった」と答えるのだった。
この後、アレックスが幼少期の記憶を取り戻し、ハンクもまたDV加害者だったという事実が判明します。
アレックスが忘れていたのも、恐らく嫌な記憶から自分を守るためだったのでしょうね。
前妻なのに、ポーラをやたら悪く言うハンクが気になってはいたのですが、まさかこういうことだったとは…。
本人は「良いお爺ちゃんになれると思う」と言っていましたが、私もアレックスと同様に、そんな人のところに自分の子どもは預けられません。
またしてもアレックスとマディの居場所がなくなってしまいました…。
この母娘が安心できる場所はどこにあるのでしょうか。
メイドの手帖第5話「泥棒」まとめ
メイドの手帖、第5話ではハンクの隠し事について描かれました。
衝撃的な事実でしたね…!
ポーラの話や、所々ん?と違和感を覚えた部分はあったのですが、ハンクは基本良い人だとすっかり騙されていました。
DV加害者の外面がいいってこういうことなんでしょうね。
実際、他人からはほとんど分からないのだと思います。
そして、記事では触れられませんでしたが、ダニエルのことも気になります。彼女は再びシェルターに戻ってきてくれるのでしょうか?
常にマディのことを思ってがんばっているのに、なかなか報われないアレックス。
本当に見ていて心苦しくなってしまいます…。マディの「いつお家に帰るの?」というセリフには涙が出そうになりました。
第6話ではこの母娘が報われますように…!