未成年裁判第3話あらすじネタバレ感想。テジュが未成年犯罪者を擁護する理由。

『未成年裁判』は、2022年2月に公開されたNetflix独占配信中のリミテッドシリーズです。

非英語圏でのグローバル視聴時間ランキングで一位に輝いたことから、韓国ドラマの中でも特に注目を集めています。

今回はそんな『未成年裁判』の第3話感想レビューをお届けします。

 

\『未成年裁判』第2話の感想レビューはこちらから/

 



『未成年裁判』前回のあらすじ

ヨンファ小学生殺人事件の容疑者イェウンを捕まえたウンソク(キム・ヘス)。

彼女の弁護人として研修生時代の知り合いであるチャンミ(キム・ヨナ)がやって来る

ウンソクは、彼女の妨害により事件の主審を降ろされてしまったが、動じることなく事件に取り組む。

 

法廷では、イェウン(ファン・ヒョンジョン)は偶発的な犯行を主張。対してソンウ(イ・ヨン)は殺人幇助を主張した。

この流れを読んでいたウンソクは、2人を仲違いさせて新たな証言を得ることに成功する。

結果として、それぞれに最も重い刑を与えることになった

 

被害者家族だけでなく、加害者の家族の人生を狂わせる少年事件。

「少年事件は常にしこりが残る」とウンソクは呟くのだった。

『未成年裁判』第3話あらすじ

深夜の裁判所に、テジュ(キム・ムヨル)への面会希望者がやって来る。

テジュが不在のためウンソクが向かうと、少女はその場で気を失い倒れてしまった。

少女の名前はソ・ユリ(シム・ダルギ)。以前食事会で一緒になった、売春で保護観察中の少女だった。

 

酷い暴行を受けていたため、ユリは病院へ。

駆けつけたテジュによると、ユリは12歳の時に両親が離婚し、その後は祖父母に育てられたという。

その祖父は現在入院中で、祖母も体調を崩しがちだということだった。

 

ユリの周囲で何が起こっているのか調査するウンソク。

すると、ユリの職場に年上の妙な男が何度も訪ねてきていたことが判明する。

被害届けを出すよう説得するためユリの元へ戻るウンソクだが、ユリと祖母は暴行の事実を隠そうとする

 

その後の調査で、ユリの父親がユリにお金をせびりに来ていると知るウンソク。

ユリは父親から暴行されていたのだと勘付くが、その矢先ユリが病院から姿を消してしまう。

 

ユリはまた暴行を受けた状態で病院に戻って来ていた。

警察に訴えようというテジュの提案を拒否するユリ。ウンソクは、“非行少年を補導する”という名目で強制的にユリを保護するという手を取る。

 

強引な手段に反発するテジュ。

なぜそんなに首を突っ込むのかを尋ねるウンソクに対し、テジュは過去を思い出しながら「非行少年にチャンスを与えられるのは判事だけだから」と言い返す。

 

強引な手段ではあったが、ユリの説得に成功したウンソク。

彼女に対する児童虐待と児童の保護命令について審議がなされる。

しかし、父親は虐待を認めないばかりか堂々と“しつけ”だと主張。

自分の主張が認められないと知ると、逆上して自分の母親に殴りかかった。

 

テジュはそれを止めようとするが、様子がおかしい。

我を忘れ男の首を絞め続けるテジュに気づき、ウンソクは一喝して彼を止めたのだった。

感想レビュー1:暴行の事実を隠そうとするユリ。その理由は…?

裁判所で気を失ったユリ。“日常的な暴行が疑われる”との所見だった。

ようやく目を覚ました彼女に、ウンソクは何があったのか尋ねる。

しかしユリは「私どうかしてました、帰ります」と慌てた様子を見せる。

そんなユリに、ウンソクは「知ってしまった以上は見過ごせない」と返すのだった。

以前、「メイドの手帖」でDV加害者から離れられない被害者の心理について触れましたが、今回はまた事情が違うようです。

恐らく邪魔をしているのは祖母の存在かと思われます。

自分にとって父親はただ暴力を振るう男だったとしても、祖母にとっては自分の息子。

祖母に育ててもらった分、祖母の反対を押し切ってまで被害を訴えるのは気が引けたのでしょう。

 

一番身近な存在である祖母に味方してもらえない状況は、ユリの心を徐々に蝕んでいったのではと思います。

 

\DV問題を描いた『メイドの手帖』第1話感想レビューはこちらから/

感想レビュー2:テジュは釜山出身?彼の過去とは。

いつまで経っても警察に被害を訴えないユリ。痺れを切らし、ウンソクはユリを“非行少女”として警察に通報する。

保護を意図してのことだったが、テジュは「あんまりですよ!」とウンソクを怒る。

それに対し、ウンソクは「非行少年たちに弱みでも握られてるの?」と言い返した。

 

テジュの脳裏に、父親に怒鳴られている過去の自分の姿が浮かび上がる。

今回、テジュが釜山出身じゃないの?という話題がやたら持ち上がっていたので、どうしてかなー、と思っていたんですが、テジュに暗い過去があることの示唆だったんですね。

非行少年たちが暗い家庭事情を抱えていることが多いと知っているからこそ、彼らに同情するし味方にもなるということでしょうか。

もしかしてテジュ自身も幼い頃非行を繰り返していたとか…?

感想レビュー3:加害者に対し冷徹な態度で接するウンソク。

家庭内暴力の証拠を次々と挙げ、ユリの父親に事実確認を行うウンソク。

しかし、本人は「身体を売ったから、しつけをしただけです」と悪びれる様子もない。

それを見たウンソクは、彼に詰め寄りこう言った。

「審理の中で疑問を感じました。あなたはなぜ、堂々としてるんですか?」と。

この父親の場合、普段は優しいという訳でもなく、正直どうしようもない奴なんですが…なぜか自信満々です。

しつけです、ってそんなはずないでしょ…と周囲も呆れと嫌悪の表情でしたね。

お金目的で、という部分が更にダメな奴感を加速させています。自分の子どもにお金をせびるなよ、と。

 

そこでビシッと言ってくれるのがウンソク。

同じ女性として憧れますよね、やっぱりいつ見てもカッコいい!冷たい表情もバッチリ決まってます。

『未成年裁判』第3話まとめ

未成年裁判、第3話ではDV事件とテジュの過去が描かれました。

 

幸せな家庭で沢山の愛を受けて育っていそうな(という私の偏見ですが)テジュ。

悪く言えば正義を振りかざす現実が見えていないキャラだと思っていたのですが、自分の過去があった上での行動なら納得です。

むしろ自分のような子どもたちを救いたい、という普通にいい人でした。今までごめんなさい。

 

そして、今回取り上げられたのはDV。

アメリカと比べて制度が整っていないことも問題になっていて、なんだか日本と近い部分を感じてしまいました。

だからこそウンソクのキャラが光りますね。

 

さて、次回はテジュの過去に切り込んでいくのか、それともまた新しい事件を取り扱うのか。

第4話も楽しみですね!

\おススメのキム・ヘス/




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事